ふるさと納税にポイントが付かなくなった、と聞いて手が止まっていませんか。楽天公式の告知によれば、ポータルサイトによるふるさと納税へのポイント付与は2025年10月1日にできなくなりました。では2026年の今、楽天で寄付する理由は残っているのか。この記事は制度の解説ではなく、その一点に答えます。楽天を選ばない方がいいケースも書きます。
結論:ポイントで選ぶ発想を先に捨てる(2026年8月時点)
先に答えを出します。2026年8月時点での結論は2つです。
1つめ。ポータルサイトのポイント還元率を並べて比べる、という選び方は根拠を失いました。 楽天公式の告知には、2024年6月に改正された総務省告示の施行開始に伴い、2025年10月1日よりポータルサイトによるふるさと納税へのポイント付与ができなくなった旨が記載されています。楽天だけが不利になった話ではありません。
2つめ。それでも楽天を選ぶ理由は残っています。ただし「お得だから」ではありません。 残っているのは、普段の買い物と同じ画面で手続きを完結できることと、返礼品ページに寄付前に読めるレビューが数千件単位で蓄積されているものがあることです。金銭的な得ではなく、失敗しにくさの話に変わりました。なお、他社ポータルは今回調べていないため、これらが他サイトより優れているという意味ではありません。
読者によって答えは分かれます。先に分岐を示します。
- すでに楽天市場のアカウントで日常的に買い物をしている方 → 楽天で完結させれば、住所・決済・注文履歴が普段使っている1か所にまとまります
- 欲しい返礼品が特定のサイトにしかない方 → そのサイトを使う理由になります。ポータルを1つに固定する意味は、以前より薄くなりました
- 「どこが一番お得か」を探している方 → その問いの答えは、2026年8月時点では小さくなっています。判断軸を入れ替える方が早いです
この記事の後半は、その入れ替える判断軸に紙幅を使います。
何がなくなって、何が残っているのか(2026年8月時点)
ここは短く済ませます。制度そのものの詳細は、別記事で公式の記載を一つずつ確認しているためです。
なくなったもの
楽天公式「楽天ふるさと納税におけるポイント付与ルール変更のおしらせ」(2026年8月20日確認)に、対象外として記載されているのは次の4点です。
- 楽天市場のお買い物通常ポイント(100円につき1ポイント)
- スーパーSALE・お買い物マラソン等の買いまわりカウントとポイント付与
- 全ショップ対象キャンペーンのポイント付与
- SPUポイントの付与(公式ページに16サービスが列挙されています)
つまり、寄付額そのものに対して楽天市場側から付くポイントは、通常分もキャンペーン分も止まっています。 「買い回りに使えないだけで、通常ポイントは付くのでは」という理解は、2026年8月時点では前提から食い違います。
対象外となるSPUの内訳、買いまわりのカウント条件、「5と0のつく日」の扱いなど、一つずつ公式の記載で確認した内容はこちらにまとめています。
→ 楽天ふるさと納税は買い回り対象外|2026年の正しい立ち回り方
残っていると確認できたのは、1つだけです
同じ公式ページには、例外として次の趣旨の記載があります。
カード決済に伴って付与されるポイントにつきましては、引き続きカード会社から付与されます。
2026年8月時点で「残っている」と公式の記載から確認できたのは、これだけです。
ここは正直に書きます。本記事の執筆にあたって確認できたのは、上記の一文のみです。 付与率・条件・対象カードの範囲は確認できていないため、数値は書きません。「カード決済分は規制の対象外だから今も得だ」という趣旨の説明を見かけても、その中身を本記事は裏付けていません。ご自身が使っているカードの案内ページで確認してください。
また、総務省告示そのものの原文ページは、今回の調査では特定できませんでした。 そのため本記事では、告示の条文の内容には踏み込まず、「楽天公式の告知にそう記載されている」という事実として扱っています。確認していないものを確認したように書かない、というだけの話です。
それでも楽天を使う実務上の理由
ポイントが消えた以上、残る理由は「お金以外」です。楽天固有の理由が2つ、そしてポータル全体に共通する変化が1つあります。3つめは楽天だけの利点ではないので、そのように書きます。
理由1: 注文履歴・住所・決済が1か所にまとまる
ふるさと納税は、寄付して終わりではありません。寄付先ごとに、申込内容の確認、住所の登録、配送状況の確認、書類の受け取りが発生します。 寄付先が5自治体あれば、追いかける対象も5件です。
楽天で寄付した分は、楽天市場の注文履歴に他の買い物と同じ形で並びます。住所も決済手段も、普段使っているものがそのまま使えます。追いかける画面が1つで済む、という一点で効きます。
なお筆者はふるさと納税の利用経験がないため、これは体験談ではなく、楽天市場の注文履歴の仕様から導いた整理です。
ここは効く人と効かない人がはっきり分かれます。
- 効く人:楽天市場を普段から使っていて、住所・カードが登録済みの方。寄付先が複数になる方
- 効かない人:楽天をほとんど使っていない方。寄付が年1〜2件で、管理する対象がそもそも少ない方
なお、他社ポータルの登録・管理の仕様は今回調べていないため、「楽天の方が管理しやすい」という比較の断定はしません。 書けるのは「楽天で完結させれば、楽天の中で完結する」という構造だけです。
理由2: 数千件のレビューが付いた返礼品があり、量・形状・届き方を寄付前に確かめられる
これは、このサイトで実際に楽天のAPIから取得したデータで確認できています。
返礼品を検索して取得したデータ(2026年8月20日取得)には、次のような件数のレビューが付いた返礼品が含まれていました。
| 返礼品の例 | レビュー件数 | 評価 |
|---|---|---|
| ある自治体のうなぎ蒲焼(4尾) | 14,938件 | ★4.8 |
| ある自治体のうなぎ蒲焼(3尾) | 5,866件 | ★4.78 |
| ある自治体の米(定期便) | 5,338件 | ★4.81 |
※2026年8月20日に楽天市場商品検索APIで取得したデータより、レビュー件数と評価のみ引用しています。商品名・自治体名・価格は本記事の趣旨(商品の推奨をしない)から伏せています。件数・評価は取得時点のもので、その後変動します。
4桁のレビューが付いていれば、「量が思ったより少なかった」「小分けではなかった」といった食い違いは、読めば事前に拾えます。 返礼品選びで起きる失敗の多くは味の好みではなく、量・形状・届き方の想定違いです。ここを寄付前に潰せるのは、実務的な価値があります。
ただし、注意点も書きます。
- レビュー件数が多いことも、★の平均値が高いことも、品質の保証ではありません。 件数は人気と露出の指標です。上の表を「この返礼品がおすすめ」という意味で載せているのではなく、寄付前に読める材料の量を示すために載せています
- 件数が少ない返礼品が劣るわけでもありません。 掲載されたばかりの返礼品は、単に件数が積み上がっていないだけです
- 他社ポータルのレビュー件数とは比較していません。 今回調べていないため、「楽天の方がレビューが多い」とは書けません
書けるのは、楽天の返礼品には、寄付前に読める材料が数千件単位で蓄積されているものが実際にあるという事実までです。すべての返礼品がそうだという意味ではありません。
理由3(楽天固有の利点ではありません): 買い回りと切り離せるので、「損する条件」が減った
先に断っておきます。これは楽天を選ぶ理由ではありません。 ポイント付与が止まったのはポータルサイト全体の話なので、この変化はどのサイトを使う場合にも当てはまります。ここに書いているのは、楽天の買いまわりに引きずられていた方にとって、その引力がなくなったという意味です。
そのうえで、意外に思われるかもしれませんが、ポイントが消えたことで判断がラクになった面もあります。
以前は「マラソン期間中に寄付して店舗数を稼ぐ」という組み立てが成立していました。すると、寄付のタイミングがセール日程に引きずられます。本当は12月に届いてほしい返礼品を、9月のセールに合わせて申し込む——といったことが起こり得ます。
2026年8月時点では、寄付は買いまわりのカウントにも倍率にも関係しません。 だから、セール日程を気にせずに寄付できます。待っても倍率で得をする構造ではなくなったので、「もっと得な日があるのでは」と迷う時間そのものが不要になりました。
買いまわりとの関係を具体的に確認したい方は、こちらで公式の記載を引用しています。
→ 楽天ふるさと納税は買い回り対象外|2026年の正しい立ち回り方
切り離されたのは寄付の側だけで、買いまわりそのものは今も動いています。寄付とは別に、楽天市場の通常の買い物で買いまわりを使うつもりなら、ルールは寄付とはまったく別物として読む必要があります。 対象条件・最大倍率・獲得ポイントの上限・エントリーの締め切りといった買いまわり側の公式記載は、こちらにまとめました。
→ 楽天お買い物マラソン 食品の買い回りリスト|公式ルールと選び方
楽天を選ばない方がいいケース
ここを書かない記事は信用できないと考えているので、正直に書きます。
ケース1: 他のサイトにしかない返礼品が欲しい場合
返礼品の掲載状況は、ポータルごとに同じとは限りません。 ただし、どの自治体がどのサイトに出しているかを今回網羅的に調べたわけではないので、掲載の有無はご自身で確認してください。
欲しい返礼品が決まっていて、それが楽天にない場合、答えは単純です。載っているサイトで寄付してください。 ポイントが付かなくなった以上、「ポータルを1つに揃える」ことの利点は、管理のしやすさだけです。欲しいものを諦める理由にはなりません。
ケース2: 特定サイトのキャンペーンが明確に有利な場合
寄付そのものへのポイント付与はできなくなりましたが、各サイトが何らかのキャンペーンを実施している可能性はあります。その中身が明確に有利であれば、そちらを選ぶ理由になります。
判断の手順はシンプルです。
- 寄付する前に、候補のサイトの現在のキャンペーンページを自分で開く
- 「対象外の条件」を読む(多くの場合、ここに実質が書かれています)
- 実施期間と、適用に必要な手続き(エントリーの要否など)を確認する
この記事で他社サイトとの比較を書かない理由
はっきり書きます。今回、他社ポータル(さとふる・ふるさとチョイス・ふるなび等)のキャンペーン内容も返礼品の品揃えも、一切調べていません。
したがって、この記事では「◯◯より楽天の方が得」「楽天の方が品揃えが多い」といった比較を書きません。 調べていないことを、調べたように書かないためです。
比較を判断材料にしたい方は、寄付する前に、候補のサイトの現在のキャンペーンページをご自身で確認してください。 キャンペーンは頻繁に入れ替わります。仮にこの記事で比較を書いたとしても、読まれる頃には古くなっている性質の情報です。
ポイントに代わる「損しない」判断軸
ポイントという物差しが消えたので、代わりの物差しを3つ置きます。還元率の代わりに、これで選びます。
なお、本記事そのものには商品の紹介・商品リンクを置いていません。 制度と判断軸の記事に商品を差し込むと、判断がゆがむと考えたためです。
軸1: 還元率より「実際に食べ切れるか」
寄付額に対する内容量の比率、いわゆる還元率で返礼品を比べる考え方があります。ただし、食べ切れなければ、比率がいくら良くても価値は残りません。
見るべき数字は3つです。
- 総量(何kg・何尾・何パックか)
- 1回に使う単位(小分けか、一塊か)
- 消費期限・賞味期限と保存方法
とくに小分けかどうかは効きます。1kgの塊肉と、100g×10パックでは、同じ1kgでも使い切れる確率が変わります。返礼品ページで「小分け」「個包装」の記載を探す価値があります。
軸2: 配送時期をコントロールできるか
寄付のタイミングを倍率で決める理由がなくなった以上、残る変数は「いつ家に届くか」です。
返礼品ページの発送時期の記載は、大きく2種類に分かれます。
- 「入金確認後◯日以内」型 → 届く時期を読みやすい
- 「収穫期に順次」「◯月頃より順次」型 → 自分では時期を選びにくい
年末にまとめて寄付すると、後者が同じ時期に重なります。記載が曖昧な返礼品は、時期を読みにくいと考えておく方が安全です。
この2種類をどう見分けるか、そして楽天のトップページに発送時期で絞り込む入口が見当たらない点は、別記事にまとめました。記載の書かれ方を4段階に分けて判定する形にしています。
→ 楽天ふるさと納税はいつ届く?発送時期の記載を4段階で読む
軸3: 保管コスト(冷凍庫)を計算に入れる
これが、いちばん見落とされやすい軸です。冷凍の返礼品が複数、同じ週に届いた場合、家庭用冷凍庫の空き容量はその分だけ減ります。
肉・魚介・うなぎ・冷凍の惣菜といったジャンルには、冷凍で届くものが多く含まれます。「入らないので急いで食べる」「仕方なく処分する」という事態は、還元率の計算には出てきません。
寄付前にできることは2つです。
- 冷凍庫の空きを実際に見てから、冷凍の返礼品をいくつまでにするか決める
- 常温・冷蔵で届く返礼品を混ぜて、届く先を分散させる
→ 冷凍庫の空きが足りない場合の応急処置と、追加するなら何Lが必要かを実データで確かめる手順は、こちらにまとめています。
→ 送り先を自宅以外にする選択肢もあります。手続き上の注意点はこちらです。
ふるさと納税を実家に送る方法|控除は受けられる?住所の注意点
よくある質問
Q. ポイント付与が復活する可能性はありますか?
2026年8月時点で、復活を示す情報は確認できていません。 楽天公式の告知には、告示の改正にもとづく変更である旨が記載されています。今後の扱いについては、公式ページでご確認ください。制度が動く領域では、記事の更新日と公式へのリンクの有無が、情報の鮮度を判断する手がかりになります。
Q. 他のポータルなら、今もポイントが付くのでは?
楽天公式の告知に書かれているのは、「ポータルサイトによるふるさと納税へのポイント付与ができなくなった」という書き方です。楽天固有の話ではない、と読めます。ただし個別のサイトが現在どう案内しているかは、今回確認していません。 乗り換えを検討している方は、乗り換え先の公式ページを同じ目で確認することをおすすめします。
Q. 楽天カードで支払えば、ポイントは付きますか?
公式ページには「カード決済に伴って付与されるポイントにつきましては、引き続きカード会社から付与されます」という趣旨の記載があります。ただし付与率・条件は今回の確認範囲に含まれないため、この記事では数値を書きません。 カード会社の案内ページでご確認ください。
Q. 結局、今年はいつ寄付すればいいですか?
倍率で選ぶ理由がなくなったので、「返礼品が届いてほしい時期」から逆算するのが素直です。 セールの日程を待つ必要は、2026年8月時点ではありません。
この逆算を月ごとの作業に落とすと、10月に返礼品と送り先を決める、11月に寄付を実行する、12月に期限を確認する、という並びになります。2026年10月1日の制度改正で何が変わるかも含めて、月ごとの段取りは別記事にまとめました。
→ 楽天ふるさと納税 年末の段取り|10月・11月・12月にやること
まとめ:ポイントで選ぶ時代が終わった、というだけの話
最初の疑問に答え直します。「ポイントが付かないなら、楽天でやる意味はあるのか」への答えは、「意味はある。ただし理由が入れ替わった」です。
- ポータルの還元率を比べる選び方は、根拠を失いました。 楽天公式の告知によれば、2024年6月に改正された総務省告示の施行開始に伴い、2025年10月1日よりポータルサイトによるポイント付与ができなくなっています
- 公式の記載から「残っている」と確認できたのは、カード会社から付与される分だけです。 付与率・条件は未確認のため、本記事では数値を書いていません
- 楽天を選ぶ理由は、手続きを1か所にまとめられることと、寄付前に読めるレビューの蓄積に移りました。 楽天市場を普段使っている方ほど効きます。他社ポータルは調べていないため、他サイトより優れているという意味ではありません
- 欲しい返礼品が他サイトにしかないなら、そちらで寄付してください。 ポータルを1つに揃える利点は、以前より小さくなりました
- 代わりの判断軸は、食べ切れる量・届く時期・冷凍庫の空きです。 どれも還元率の計算には出てこない一方、実際の満足度を左右します
本記事の確認日は2026年8月20日です。 それ以降の制度・キャンペーンの変更は反映されていません。寄付の前に、公式ページで最新の記載をご確認ください。
制度の詳細(対象外となるSPUの内訳、買いまわりのカウント条件など)を一つずつ確認したい方は、こちらへどうぞ。
→ 楽天ふるさと納税は買い回り対象外|2026年の正しい立ち回り方
寄付する時期をいつにするか、年末までに何を確認しておくかを月単位で見たい方は、こちらもどうぞ。2026年10月1日の制度改正の内容も、公式ページの記載の範囲で整理しています。
→ 楽天ふるさと納税 年末の段取り|10月・11月・12月にやること
最後に、この記事の限界を明記します。筆者はふるさと納税を利用した経験がありません。 書けるのは、公式ページに記載されている内容と、楽天のAPIから取得したデータの範囲までです。また、他社ポータルのキャンペーン・返礼品の品揃えは今回調べていないため、サイト間の優劣は書いていません。 控除の可否や上限額といった税務上の判断は、寄付先の自治体、お住まいの自治体、税務の専門家にご確認ください。
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参考にした情報
- 楽天ふるさと納税におけるポイント付与ルール変更のおしらせ https://event.rakuten.co.jp/furusato/notice/20250901/ (2026年8月20日確認)
- レビュー件数のデータ:楽天市場商品検索API(2026年8月20日取得分。
data/products/20260820_223017_search_ふるさと納税_小分け_個包装.jsonほか) - 消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/faq/stealth_marketing/ (2026年8月20日確認)
- ※総務省告示の原文ページは、2026年8月20日の調査では特定できませんでした。告示に関する記述は、すべて楽天公式の告知に書かれている内容として扱っています

